クラウンエステートの#エンジンオイル・エンジンオイル交換・エンジンオイル添加剤・Moty'sオイル・Moty'sM112に関するカスタム事例
2026年07月01日 19時47分
A25A-FXSのエンジンに、私が0W-20を選んだ理由
「指定は0W-8なのに、勝手に変えて大丈夫なの?」——そう思いますよね。
私も普通ならそう言います。
それでも私はあえて0W-20にしました。
長年エンジンを分解・組立し、性能を引き上げてきた人間が、なぜそうしたのか。
順を追って説明します。
私のクラウンエステートに積まれているA25A-FXSエンジン。
このエンジンの推奨オイルが0W-8という、とてもサラサラなオイルに指定されているのは、実はクラウンエステートとクラウンスポーツだけです。
同じA25A-FXSを積む他の車種を見ると、指定は0W-16や0W-20。しかもエステートとスポーツでさえ、0W-8はあくまで推奨で、0W-16も「適合」として認められています。
つまり、同じエンジンなのに、車種によって指定のオイルが違う。
ここがヒントです。
エンジンそのものが0W-8でなければ壊れる、というわけではないんです。
0W-8は燃費を良くするための指定で、これはこれでよくできています。
ただ「このエンジンには0W-8しかダメ」ということではない、と分かります。
だから私は、自分のクラウンにはあえて少しだけ硬い0W-20を入れています。
理由はシンプルです。
サラサラすぎるオイルは、油の膜が薄い
エンジンの中では、金属と金属の間を薄いオイルの膜が守っています。
この膜が厚いほど、金属同士が直接こすれにくく、摩耗や異音が減ります。
0W-8はサラサラな分、この膜が薄め。
特に朝の始動時や、エンジンが熱く高負荷になったときに膜が心細くなります。
ハイブリッドはエンジンが止まったり動いたりを何度も繰り返すので、その一瞬一瞬で膜が薄いのは、長い目で見て気になりました。
0W-20にすると、膜が少し厚くなる
ほんの少し硬いオイルにするだけで、油の膜がしっかりします。
結果として、
・エンジンの摩耗が減り、長持ちしやすい
・始動時や冷えているときの「カチャカチャ音」が静かになる
・オイルが劣化しても保護力が急に落ちにくい
デメリットは?
一般的には、乗り方によって燃費が1%くらい落ちるかもしれない、と言われます。
ただ、私が使っているMoty’sのM112 0W-20には、当然フリクション(摩擦)を減らす添加剤が入っています。
当たり前ですよね。
ハイブリッド用のエンジンオイルなんですから。硬くした分の抵抗を、この添加剤がしっかり打ち消してくれます。
だから私の場合、燃費は落ちていません。
むしろ良くなったかも、と考えています。油の膜が厚くなったことで、ピストンまわりの密閉性が上がり、圧縮(コンプレッション)が少し高まって、エンジンの性能そのものが良くなったのかもしれません。
膜がしっかりして無駄な圧縮漏れが減れば、そのぶん力が出て、結果的に燃費の悪化を打ち消してくれた——そんな可能性もあると見ています。
もちろんこれは私の車での話で、すべての車で同じになるとは限りません。
ただ「硬くしたら必ず燃費が悪くなる」と単純に決めつけられないのが、オイルの面白いところです。
なぜそう言い切れるのか
私はこの35年で、350基以上のエンジンを分解・組立し、その性能を向上させてきました。
ただバラして元に戻すのではなく、どこをどう詰めれば力が出て、長持ちするのか——エンジンの中でオイルや部品がどう働くかを、ずっと部品の側から見て、結果を出してきた人間です。その経験から、このエンジンには0W-20が合うと判断しました。
もちろん指定を外れる選択なので、最後はご自身の判断で。
私はオイル交換のタイミングは5,000Km以内でオイル交換2回に1回オイルエレメント交換をします。
(1.5万kmオイル交換など考えられません。エンジンオイルには色々な添加剤が入っていますが、長く持って3,000kmくらいにはどのような添加剤でも効果は下がって来ています。)
ただ「なぜプロがこうするのか」の参考になればと思います。

