コペンのオッサンの独り言・前回の職人さんからのバトン・軽い作業。フルレストアでは無いです。・出来る限り。次にバトンを。に関するカスタム事例
2025年10月26日 15時16分
一時期、板金塗装の仕事を役30年以上経験しましたが、ハンマーを放しパソコンと睨めっこの毎日で業界辞め、別の職種で活躍してました。50過ぎのオッサンになり、「好きな事をやりたい」の決意で微々たる設備通しで小さなブースを間借り。再生屋として。デザイナーとして。放送作家として。を生業に楽しむ腰痛おじさんです。。
お疲れ様です。。もうこの年です。安定した職を離脱して残りの人生は好きな仕事で汗流してお客様との交流とか笑顔を見たくて、決して儲からない「再生屋」の仕事を生業に。
友達の工場の一区画を間借りし、もうすぐ一年になりますが。。工場オーナーさんから「評判良いんだよね。仕事中に気軽に現状確認で来るオーナーさんから(現状全て丁寧に質問と回答、相談しながらどう対処するか?)とか、これまでやって来た案件あるだろ?そのオーナーさんが口コミと言うかさ。」
はい。😊
材料高騰から厳しい板金塗装業界は見てくれ綺麗ならお客様も納得的な「早く安く」で経営されてるとおもいます。
それも正しいです。。愛車にこだわるオーナーさんは、手放しで「どんな修理?どんな処置?」僕は、預かる愛車の状況と、今後のプラン「手放さないとか、数年後売ります、現状綺麗にずっと乗りたい」そんなオーナーさんとの会話で作業内容を提案しつつです。
なので、やり方とか相談しつつの仕事になります。
「フルドンガラの一から徹底的に」とか
「外装そのままにモディファイ的な造り込みも?」なんて。鉄板の厚み、シャーシの構造見れば、正直クルマ一台造る事も可能ですが、再生屋は「極力現在を残して復元する事、生きてる部位を見極めカットして」って作業です。
再生道です。次に残す作業「再生堂」として。
すみません。。長文ですけど。どうぞめんどくさい方は写真、レポートでスルーを。
四角いこのニッサンの名車ですが、前回の職人さんキッチリと仕上げ、いまバトン回りました。
が。。リヤバックパネルのリヤバンパー取り付け部分はその場しのぎの対処で自分にバトンが回りましたよ。
やりたくないですが、リヤバンパーステーのカットです。
悪い部位を。
先に叩き造り
フラットな鉄板に次元を与えて
カットです。いつもの通りの時間掛けて丁寧にツラ決めの溶接作業です。
防錆処理の後、しっかりツラ決めて接合。ある程度の知識、経験と、丁寧にやれば誰でも出来ます。とにかく丁寧に。
リヤフェンダーアンダ部の先に造り込んだ部分もしっかりツラ決めで接合。
サンディングです。この部分はどうしてもリヤバンパーステーが邪魔になります。
機械が入らない等々。。この車両はバンパーステーを外す為にロールパンが邪魔になります。予算の都合、オーナー様の了承でしっかり生きてるバンパーステーをカットです。
前回出来なかったメタルワークをしっかりツラ決めです。
施工後にバックパネルの防錆処理からサフ抑えで、バンパーステーの接合です。ステーのカット前にしっかり計測して元の位置に固定。ズレる事無い様に極力小さめの裏当ての鉄板を追加です。歯の厚み、カット時に失ったのが1.2ミリ浮かせて裏までしっかり接合出来るように浮かせ元々の形に留め裏ビード造る溶接作業。少し電圧上げ気味に。
フルウエルドからサンディングです。困難な裏側にはしっかりビード残ってます。「オーナー様確認角」強度的には問題無いと思います。とにかく丁寧にです。
パテ無しです。
テールランプの取り付け下部。腐食そのままに裏からアングル当てて真鍮接合されてますが、時間の問題でしょう。。ツラ決めの一枚板で正します。ちなみにテールランプ取り付けの穴は元々の穴をそのまま再現します。なので穴は小さめで加工。
箱的なクルマですが、曲線色々有ります。作り込んで。。
生きてる部位を切り取る事なく出来る限りの制作。
接合から慎重にサンディングします。
終了。下地エポキシで防錆してサフェーサーで保々要らない所まで。
スプレーパテで行けそうです。なるべく塗膜範囲の作業です。
下地の錆び転換剤、防錆処理、微量なパテ作業で済む様にバックパネル廻りは終了です。
次の作業が軽く済む様に、とにかくベースは丁寧に時間を掛けて作業。パテ厚塗りではなく塗膜範囲で仕上げれば元も生きますよね。前回オペした職人さんが手掛けられなかった所を正しました。
再生屋は、極力元の形にする作業です。
一般の板金塗装業とは違う仕事です。時間はかかりますが、オーナー様の熱意と意見でやらせて頂いてます。
ここまでの長文ごめなさい。閲覧された方に感謝です。ありがとうございます。
自身出来る事、古い好きなクルマに向き合う作業させて頂いてます。時間はお金ですけど。。オーナー様の熱意有ればしっかり再生、しっかり残す。そんなおじさんです。
閲覧感謝。
