車狂♪︎さんが投稿した草ヒロ愛好会に関するカスタム事例

本日の草ヒロ(放置車両)シリーズ
今回は“ホンダ NIII360 デラックス”です👍

突然ですが、軽トラックの“ホンダ T360”とスポーツカーのホンダSシリーズは、創始者である本田宗一郎の執念を感じる力作ですよね😉
しかし、商売としては成功はしませんでした…
そこで、多くの販売台数を見込める軽自動車の開発を企画しました
維持費が安い軽自動車ならエントリーユーザーを取り込みやすい、また、オートバイで培ってきた販売ネットワークを生かす事ができると…！
そしてこの“ホンダ N360”がベールを脱ぐのは1966年10月に開催された第13回東京モーターショーのホンダブースでありました👍
キャッチフレーズは「世界を目指す日本の国民車」
その5ヵ月後の1967年3月、“ホンダ N360”は正式発売に移されました👏🙂

エクステリアは時代を先取りした2BOXスタイルを採用🎵
オールドミニと似た見た目ではありますが、若者には好ましく映ったらしいです…🤔(自分も大好きです❗)
「エヌコロ」の愛称でも親しまれており、今でも人気高いですよね～😋
優れたパッケージングにより室内も広く、“スバル360”や“スズキ フロンテ”はFRを採用していますが、これに対し“N360”は前輪駆動のFFです😆
しかも2サイクルではなく、快適な4サイクルの直列2気筒SOHCを搭載！
排気量は354ccで、燃料供給は京浜精機製のシングルキャブが受け持ちます‼️
最高出力は当時の軽自動車の中でトップのリッター当たり85.7psと、驚異的なスペックを実現🙄
トランスミッションはドグクラッチを持つ4速MTで、最高時速は115km/h
後にAT車やツインキャブ仕様も追加されました
凄いのは動力性能だけでなく、販売価格もニュースになるほど安かったとのこと💸
ハイスペックでリーズナブル、そして室内も広かったので敵なしであり、当時“スバル360”が長く保持していた軽自動車月間販売台数トップ記録を、発売から数か月のうちに奪取しました➰👋😃

そんな功績を成し遂げたN360ですが、実はホンダの傑作でもあり、黒歴史車でもあります
1969年以降、ラルフ・ネーダーが主導しアメリカで社会問題になっていた「欠陥車問題」に影響され、日本でも同様に欠陥車糾弾の動きが生じました…😭
この種の動きを見せた団体に「日本自動車ユーザーユニオン」があり、当時のベストセラーカーであったN360に操縦安定性の面で重大な欠陥があると指摘、未必の故意による殺人罪で本田宗一郎を東京地方検察庁に告訴したのです…！
この事件に関して1973年の国会審議で日本共産党が質問中に示した数字として、1968年から1970年の3年間で、被害者362名（うち、死亡56名、重傷106名、軽傷137名、物損14件）というものがあり、これによるイメージダウンもあって、発売以来3年間日本国内販売首位を誇ったN360の人気は下がり、1971年には後継モデルの“ライフ”が発売されたこともあって、1972年に販売を終えてしまいました…

ちなみに捜査の結果、本田宗一郎は不起訴となったそうです(^_^;)

エンブレムです

ちなみにトランクだけ綺麗な黄色なのはここだけFRPで出来ているためであります😊👍

一面緑の大地にアクセントを加えるかのように鎮座する真っ黄色なN360...

今日も草の海で気持ち良さそうに泳いでいます…

おまけ
N360の横の納屋にはレストア中(？)の同型のN360が😊
顔は抜けていてもかわいいですね～😍