カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・9段階評価・フィットに関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ第165弾
ホンダ フィット(初代)
昨日のラクティスの続きになります。続いてフィットに乗車。顔が前期型の物になっていますが、今回レビューする車両は2004年9月以降の中期型になります。
①今回お借りした車両の詳細
2004年9月登録車 1.3A
新車価格(2004年9月現在) 120万7500円
車内に車検証が無かったので、車体にあった車両番号からて登録時期を特定しています。
②初代フィット一番のポイントは？
→コンパクトカーにしては画期的な使い勝手。センタータンクレイアウトや、後席の跳ね上げ機能は当時としては画期的な機能でした。
③初代フィットのライバル車は？
→ヴィッツ、デミオ、コルト、スイフト辺りでしょうか。
④初代フィットの良いところ
・シフトがストレート式で良いですね。節度感も良かったです。
・質感は特段良いとは言えませんが、120万円にしては頑張っていると思います。ドア内張はファブリックの使用範囲が広く、手触りの良い質感の高い物が使用されています。
・エアコンがダイヤル式です。節度感は良かったです。ただ少し固めかも。上級グレードはボタン式になります。
・CVT車ですが、アクセル踏んでからの反応が早くて良かったです。ただこのCVT、重大な欠陥を抱えています。それは後ほど。

⑤内装について
インテリアの見た目は悪くはないです。シートですが、下側は柔らかく、腰回りは固めです。長距離乗車はキツイかもしれません。後席は現行型や先代フィットと比べたら流石に狭く感じます。ハンドルは軽く、女性でも運転しやすいと思います。サスペンションは固すぎる印象です。段差を乗り越えた際ダイレクトにに来ます。メーターの視認性は普通ですが、仕切りがあるのでやや見づらいです。

⑥荷室について
荷室は良いと思いますが、後席を倒す際はヘッドレストを取ってから倒す必要があります。ここは使い勝手を追求しているコンパクトカーとしたら悪いかと。倒した場合はフルフラットになります。頑張れば車中泊行けるかも。もう少し後席のヘッドレストを小さくした方が良かったかと思います。ただ、後席の跳ね上げ機能は当時としては画期的な技術です。

⑦エンジンについて
搭載エンジンはL13A型エンジンにCVTを組み合わせたもの。後ほど触れますが、こいつは爆弾を抱えているエンジンです。

⑧初代フィットの問題点
・とにかく加速性能が優れているとは言えません。加速の際、ガタガタと音が鳴りながら加速します。これが所謂先程から触れている爆弾で、ジャダー現象が起きています。同世代のモビリオ系統、エアウェイブでも発生します。今から中古で買うのはやめた方が良いです。ただこの点、新車当時から起きる物ではなく、個体差の問題なので、今回は減点しません・・・。
・グローブボックスがありません。助手席上側にアッパーボックスがあるだけです。もしかしたら公式はこれをグローブボックスだと言い張っているかもしれませんが、使い勝手を追求した車でこれは悪いですね。当時の技術でも2段式のボックスにできたと思います。
・ペダルレイアウトは悪いです。足をパンと出すと、アクセルをガッツリ踏みます。また、アクセルのタッチも柔らかく、所謂カシュカシュアクセルです。
・ブレーキのタッチも最悪です。硬すぎます。カックンブレーキになりやすい傾向にあります。
・後席の角度調整はできないようです。
⑨総評
『3.0点 普通。よく見てから検討しましょう。』
センタータンクレイアウト等、当時としては画期的な技術を採用した点は評価できます。ただ、使い勝手を追求した割には、一部の箇所が酷く、そこでマイナスとなりました。また、今回は評価には影響していませんが、CVTジャダー問題もあります。選ぶなら2代目以降のフィットにすることをお勧めします。先代のフィットHV車同様、あまり人にはお勧めできない車です。