KOMUHISA 🏁 さんが投稿したタイヤの消耗・タイヤの使い方・タイヤの長持ち・タイヤの使い方wに関するカスタム事例
2021年06月19日 16時07分
コミュニケーションの障害があります。人見知りな所がありますが、宜しくお願い致します。 hisakomuxrdogs296@gmail.com
いつの間にか寿命を縮めている!? タイヤを長持ちさせる運転&ケア術
最近は、大径タイヤのSUV、それにベーシッククラスでも50扁平などの扁平率の低いタイヤを履くモデルが増えていて、このようなタイヤは価格が高いだけに、「交換時の出費が気になる」というドライバーも多いのではないだろうか。
タイヤには経年劣化があるため、交換そのものを無理に先伸ばすことはできないが、何もしないで使っていると無駄にタイヤをすり減らしたり、劣化を進めて、寿命を縮めてしまうことがある。
では、どうすればタイヤの寿命を縮めることなく使うことができるのか? タイヤをできるだけ長持ちさせる運転方法やケア術について、モータージャーナリストの斎藤聡氏が解説する
画像ギャラリー】クルマの走りを支えるタイヤ。快適、長持ちさせるコツとは何か?
■トラクションをかけすぎないで優しくスタート!
最近のクルマときたら18インチは当たり前。オプションになると19インチや20インチなんてタイヤサイズも普通に見かけるようになりました。
大柄になったクルマに大径ホイールのマッチングはバッチリ。でも問題は高価なこと。というわけで、かっこいい大径タイヤの走りをなるべく長く楽しめるドラテクとケア方法を紹介しようと思います。
まあ、ドラテクというほど大げさなものではないのですが、運転の注意点としてまず覚えておいてほしいのが、トラクションをかけすぎないこと。特に停止状態から走りだす時、なるべく優しく走り出すように心がけてください。
ハイパワー系FRはタイヤの前後サイズが違う車種が多い。そしてトランクションがかかる後輪タイヤの摩耗が早い。発進加速はスカッといきたいが、その分タイヤも摩耗するので、穏やかにしよう
これをやるだけで駆動輪の摩耗はかなり抑えることができます。特に後輪駆動のハイパワーモデルは、後輪だけが早く摩耗してしまいがちです。
FFや4WDの場合は、一般的には前後のタイヤが同サイズなので、適当なタイミングでタイヤのローテンションをお薦めします。これは前後タイヤサイズが同じ後輪駆動車も同様です。
理由は同じで駆動輪が摩耗しやすいからです。4WDは駆動トルクが4輪に分散するので、前輪か後輪だけ極端に摩耗するということはまずありませんが駆動トルクをかけすぎないように発進することを注意するだけで、タイヤの摩耗はさらに抑えることができます。
もうひとつ、細かな走り方をすると摩耗を抑えるのに役立つ注意ポイントが、ハンドルをたくさん切って曲がるような路地や交差点の左折での走り方です。交差点内でアクセルを踏みながら曲がると、てきめんに前輪の外側(ショルダー部)が摩耗してしまいます。
発進時にグイっとアクセルを踏み込む癖は無いだろうか? 今は走り出しをモーターでアシストしてくれるクルマも多い。うまく活用してタイヤにも優しい加速を心がけよう
これは交差点や路地でスピードを落とし過ぎ、再びアクセルを踏む、というシチュエーションが多いようです。
適切なスピードで交差点に入り、早くも遅くもなく適切なスピードで曲がるというのは実はかなり難しいのですが、そうはいっても時速5キロ内外の話ですから、そこはちょっと意識して練習してください。
空気圧はちゃんと入れているのに、うちのクルマはなぜかタイヤの外側だけ摩耗が激しい人はまさにそんな運転をしているかもしれません。
■走っている時の旋回スピードを少し抑えてあげるだけでもタイヤの減り方は違う
上までは遅いスピードの話でしたが、こちらはもう少し早いスピードの話。タイヤがグリップの限界近くになると「ヒヒヒヒ~!」とか「キキキキ~!」といったスキール音を発するのは知っていると思います。
クルマがバランスよく曲がっている時もこうしたスキール音は聞こえるのですが、問題なのはハンドルの切りすぎ(こじりすぎなどとも言います)で舵角が必要以上に大きくなって、音を発生させてしまっていることがあります。
この走り方はてきめんにタイヤのショルダー部を摩滅させてしまいます。ハンドルの切り出しスピード(転舵スピード)が速いとこうなりやすんです。
そのため、旋回スピードをほんの少しだけ抑えるとハンドル切りすぎによるショルダー部の摩耗を抑えることができます。車速を抑えるといっても5km/hも10km/hも抑える必要はありません。たいていの場合はほんの1km/hか2km/h抑えるだけでいいんです。
コーナリング時のハンドルの切り出しや微妙なスピードコントロール、またアクセルワークでもタイヤの摩耗の仕方が変わる。常日頃からタイヤとの対話を大切にすればタイヤも応えてくれる
実は微妙なスピードコントロールや、アクセル操作でタイヤの寿命はぐんと伸びるんです。
■定期的に空気圧をチェックするだけでもタイヤの長持ちにつながる
上に述べた話は、タイヤがちゃんとメンテナンスされていることが前提になります。単純に空気圧を指定空気圧にしてやればいいだけです。
タイヤの空気はタイヤにもよりますが2~3カ月すると空気圧が減ってしまいます。また外気温によって空気が膨張して空気圧が高くなったり、逆に収縮して空気圧が低くなったりします。
タイヤを正しく長く使う最善の方法は、こまめな空気圧チェックだ。ひと月毎とまでは言わないが、少なくとも年数回のチェックは実施したい(sum41@AdobeStock)
面倒だからと多めに空気圧を入れておくと、タイヤのトレッド面(≒接地面)の中央が膨らんでタイヤの中央だけが摩耗してしまいます。反対に空気圧が少ないと、真っ直ぐ走っているだけなのに両サイドが摩耗してしまいます。
もちろん空気圧が少ないとタイヤの変形量が大きくなってタイヤのショルダー部に負担がかかってしまいます。
低扁平タイヤはサイドウォールが薄いので、変形具合が目立たないのですが、タイヤの負担は大きくなります。ですからできれば毎月空気圧を指定空気圧にセットしてほしいところです。せめて季節ごと年4回は気温の変化に合わせて空気圧のチェックをしてみてください。
■タイヤは生もの。長くて4年で交換くらいがベストな使用法。かと言って過度のケアも不要
先にも触れましたが、もうひとつメンテナンスで有効なのがタイヤのローテーションです。これは前後同サイズのクルマに限ります。前輪アウト側はハンドルを切るためどうしても摩耗しやすいので、定期的に交換してやることで、前後輪の摩耗差も少なくすることができます。
前後タイヤが同サイズのクルマであれば、タイヤのローテーションも重要。駆動輪の負担で摩耗する
タイヤをローテーションにより分散化させることができる(kelly marken@AdobeStock)
それほど頻繁に行う必要はないと思いますが、空気圧をチェックするごとにタイヤの摩耗具合にも気を遣っておくと、適切なローテーションのタイミングを逃さずできると思います。そのためにも、じつはタイヤの空気圧のチェックは月イチくらいで行うといいと思います。
タイヤにちょっとだけ気遣ってやるだけで、無用なタイヤの摩耗を抑えることができると思います。もちろんタイヤは生もので、コンパウンドの性能が期待できるのは長く使っても4年くらいです。
年間1万kmとしても4年が限度といったところだと思います。必要以上にロングライフにこだわってもタイヤ自体が性能を落としてしまいます。タイヤは4年程度で上手に使い切るようなペースで走るのがいいと思います。
耐久性の点でメンテナンスのアドバイスをもうひとつ。タイヤワックスの件です。これにはいろいろな意見があるようですが、個人的には、汚れたら軽い水洗いでOK、だと考えています。ワックスといってもゴムの保護剤ではなく黒く艶々に見せる化粧品みたいなものです。
タイヤにワックスがけなどのケアをすると、タイヤも長持ちする? どうやらこれは違うようで、逆にタイヤ保護のための油分失わせてしまう場合もあるので要注意だ (Parilov@AdobeStock)
タイヤには劣化防止剤が配合されていて、これが微量ずつタイヤのゴム表面ににじみ出ているので、ワックスをかけると油分が反応して劣化防止剤が抜け出てしまうん(だそう)です。
なので、メンテナンスは水洗い、それも洗剤をつけてブラシでゴシゴシではなく、軽くで充分ということです。どうしてもワックスをつけたい場合は「水性」のものを選ぶと劣化防止剤への攻撃が少ないようです。
