スイフトスポーツのハヤッコ🐴さんが投稿したカスタム事例
2025年09月07日 12時34分
訪問先の駐車場に停めていた愛車に乗り込もうとした矢先。
どこからともなく「スイフトスポーツ!」という声がした。
振り返ると、駐車場の敷地内にある家のご主人が、玄関先で猫にご飯を与えているところだった。
僕より年配と思しきそのご主人は、志村けんがコントで着ていたような白い肌着にスウェットのパンツといった出立ち。
そして、中屈みで猫にご飯を差し出す姿勢を維持したまま、両の眼は眼光鋭くこちらを見遣っていた。
なんか既に情報量が多すぎる。
このシーンだけで一つの物語ができそうだった。
「はい、スイフトスポーツです」——僕はそう答えつつも、内心、これは大変なことになったぞと思った。
そこからスイスポの基本スペックについて幾つかやりとりを交わしたあと、ご主人は僕と僕の愛車の側まで歩み寄り、ホイールについて尋ねたり、自らのクルマ遍歴やクルマ論について語ったりした。
VW車とマツダ車はポジティブに評価していたり、スイスポも好意的に評価していたり、一方でトヨタのディーラーに対しては過去の体験から厳しい意見を持っていたりと、話題に事欠かなかった。
僕はクルマの話題に明るくないので、話の内容がほとんど入ってこなかったのだけれど、とにかく相当なクルマ好きということだけは伝わってきた。
また、頼んだわけでもないのにガレージを開けて二台の所有車を見せてもらったりもした。(さらにもう一台所有しているらしい。)
どれが何のクルマかよく分からなかったというのは内緒だけれど、年式が古く珍しいホイールを履かせてあるクルマなんかも、綺麗な状態で大切に保管してあった。
その後、エンジンルームを見せて欲しいと言われたのでボンネットを開けると、インテークまわりを弄ってるところなんかが琴線に触れたのだろうか、それは嬉しそうな様子だった。
帰り際にはペダルもチェックするなどして、最後は満足そうな様子で「これからも大切に乗ってください」との一言をもらった。
はじめの印象とまるっきり違っていて、魅力的な面白いご主人だと思ったし、クルマにまつわるストーリーが人×クルマの数だけあるんだなあとしみじみ感じたりもした。
——って、一体誰!?