BGFKさんが投稿したカスタム事例
2025年09月15日 08時56分
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おはようございます
最近オペアンプの基本的動作で認識が新たになった部分を踏まえて、
今までも同じようなことをやってたけれども、
それを別の角度から認識し直す必要があるなと
一般的なオペアンプの回路で、
電圧を増幅するものとして
・非反転増幅回路
・反転増幅回路
入力電圧をゲイン1倍で出力する
・ボルテージフォロワ回路
があり、他にも結構重要なものに
・差動増幅回路
というのがある
この差動増幅回路というのが今までとくに分かったようで分からなかったのだが、
例えていうと分数の割り算の仕方をとりあえず疑問を持たずに覚えたという感覚だが笑
基本的な回路は分かった
そして自分がこれまで使ってきたものとしては
・グランドアイソレーション回路
・DAC出力後のローパス&アンバランス化回路
があり、この2つは回路としては同じ(と言ってよい)ということが分かった
オペアンプの動作の特徴として
・入力インピーダンスが非常に高いため入力端子から電圧はほとんど流れない
つまりオペアンプの中で入力された電圧が増幅されるというのではなく
・入力端子間の差分(電圧差)を検知して、オペアンプの持つオープンゲイン倍(10万倍以上)したものに増幅されるが、現実にはフィードバック抵抗により、電源電圧範囲内での増幅となる
というのがあり、
そういう目で現実を見ていく必要があるなと
DACの出力後のローパス回路は、自分が知ってる範囲では全てのDACに必ず存在していて、
ハイエンドを伸ばすためにローパスは不要というのではなく、逆に高域特性(極論すると聴感上)を良くするためにローパス回路が入っている、という関係になっている
で、今まで現物基盤で出会ったDACのこの部分の回路は、それぞれ微妙な違いがあって、それぞれそのDACの完全推奨なものなのかと考えていたけれども、
どうも必ずしもそうではなさそうで
中華基盤などはいろいろバリエーションもあり、たぶん設計のしやすさとか基盤に素子をつけるときのやりやすさとか、現実的な事情のほうが優先されて回路設計されている印象があり
ならば自分も一般的なアプローチ、より汎用的な回路で行ってもそんなに問題ないのではなかろうかということにして
LTspiceを動かしてみた
基本回路は
これまでのグランドアイソレーション回路に、
コンデンサが3箇所入ることによって急峻なローパスが実現するという内容で、
コンデンサの数値をいろいろ変更することでローパスのカーブがどのように変化するかをひとつひとつ確認し、
だいたい汎用的に使えるのではというのをとりあえず定めた
減衰カーブとしては20KHzでは減衰がまだかからず、そのあと大きく減衰していくというのを目指した
この作業やりながら思ったのは
「ハイレゾ対応」
なる商品の意味で、
前から意味が分からなかったけど
逆に言うと、20KHzでスパッと完全に切れるような音響製品は作れない
どこから減衰が始まるかは定数によって変わってくるが
20KHzと30KHzなんて誤差みたいなもんで
結局「ハイレゾ対応」とかいうのは
よく分からない消費者によく分からないワードを浴びせて困惑させて
買わせようとするオーディオ業界の王道的手法にすぎないということだなと