アルトバンのSIRAKOBATO魔改造・空力・リアウイング・コアンダ効果・スイングバイに関するカスタム事例

四角い物体の四つ角には
図の場所に負圧が起こっている

なぜなのだろう

分かりやすくするために

四つ角の後ろを
斜め後ろに降りるような
形で考えてみます

この台形の物体が
左に動く時

物体の側の空気は
物体に沿うように流れるため

ななめ下に移動します

ななめ下に移動するということは

移動する物体から見た場合
まっすぐ後ろに移動する空気より

移動する距離が長い

つまりスピードが上がるということです

※これがスイングバイの基本です

スピードが上がるということは

前方の空気を引っ張ることになります

台形の上の部分の空気は
引っ張られ

気圧を下げることに

四角い物体の

後ろ側の角は
より角度がきついと
いうことになりますので

物体の後方の角の上は
かなりの負圧になるということです

次にコアンダ効果ですが

上の図のように
空気が物体を沿う様に
流れるため

空気が右から左に移動します

空気にも質量がありますので
右から左に質量が
移動するということは

物体が右に引っ張られるのです

移動する力は質量に関係しますので

この移動するものが
空気ではなく
水ならば

より力が増すということです

水道の蛇口の流れに
スプーンの裏面を付けてみてください

水は質量が高いので
スプーンがより
水の流れる背面に引っ張られることが
分かるはずです

つまり何が言いたいかと言うと

図のような空力デバイス

四つ角の後ろの上側は
負圧になってしまうため

空気が薄い状態に

つまり質量が低いということです

その質量が低い空気を
上の図のような
空力デバイスで
コアンダ効果を利用して曲げたとしても

下側にかかる力は弱いということに

つけてる人や
販売している人には申し訳ないのですが

上の写真のようなリアウイング

非常に効率が悪いのです

ウイングの面積に対して
ダウンフォースが小さいので

空気抵抗だけになっている可能性が

※ウィングの前の天井に
ボルテックスジェネレーターをつけることで
改善できます

このタイプのウィングのつけている方
試してみてください

アルトのような1.5 Box

ミニバンのようなスタイルの車には

天井の後ろにくっついているような
ウイング（スポイラー）が
効率的です

離れて独立している
GT ウィングのような
形をしているものは

格好は良いのですが

ただの空気抵抗になってしまっている
可能性があります

ストイックに空力を追求するのなら

リアには
くっついてるタイプのウィングを
お勧めします