N-ONEのN-ONE RS JG3・N-ONE e:・ホンダBEVに将来は有るのか?に関するカスタム事例
2025年08月03日 23時58分
えむ・どーぐ です。家族でレアカラーなホンダ車を4台所有しています。 私のクルマ プレミアムクリスタルオレンジメタリックⅡの2020年式 GB7 フリードハイブリッド クロスター 妻のクルマ ブリティッシュグリーンパール/クリスタルブラックパールの2022年式 JG3 N-ONE RS 長男のクルマ フィヨルドミストパールの2023年式 GR3 フィットe:HEV リュクス 次男のクルマ スレートグレーパールの2025年式 GR3 フィットe:HEV RS
この秋発売予定の、N-ONE e: の先行展示会に行きました。
展示されていたのは、2グレード用意される上級仕様のN-ONE e:L、ボディカラーは新色のチアフルグリーン(BG70)です。
短時間ですが一応の観察はしたので、うちの2023年モデルJG3 RSガソリン(BEVと区別するため)仕様との相違点を見ていきましょう。
まず、ガソリン仕様と異なるのはフロントバンパー、フロントグリル、ヘッドランプ、ボンネット、フロントフェンダー周囲の造形です。
残念ながらボンネットオープンはNG(充電中はボンネットは閉じたままにしなければならないとのこと)だったので、EVユニットの高さがかさばるのが原因なのかは分かりませんが、ボンネットがフラットになり、フロントグリルもヘッドランプが飛び出していない形になってしまい、ヘッドランプはN-VAN FAN同様の分割式リングの付いた上端が欠けた形になってしまいました。
新世代N-ONE のフォルムはこの形なんだとデザイナーがインタビューで答えていましたが、ヘッドランプ位置が高くボンネット中央前端が低いのは、Nの先祖であるN360からの重要なデザインポイントだったはず。そのヘリテイジを何とかして踏襲出来なかったのでしょうか。
私がカスタムパーツサプライヤーならば、ヘッドランプを真円近くに見えるような、ボンネット先端左右に取付する部分半月形のボンネットガーニッシュを商品化しますね。
フロントグリルには、右側に普通充電ポート、左側に急速充電ポートがあります。右側は外から手でプッシュオープン、左側は室内からオープンとのこと。
フロントグリルはプラスチック製ですが、廃棄されたプラスチックパーツをホンダでリサイクルしたプラスチックを使用しています。
シルバーやゴールドの粒子が見えて、プラスチック素地とは思えない質感。
フロントバンパーグリルの開口部には、相変わらずクーラーコンデンサーがむき出しのまま。
クーラーコンデンサーのフィンが傷付いて見栄えが悪いとクレームが多いのに、一向に改善されません。
N-ONE e: は全車タイヤサイズは155/65R14、タイヤはブリヂストンのエコピアのOEM。Gグレードはスチールホイール+センターキャップ、Lグレードがプレミアムと同一(多分)のアルミホイールです。
テールゲートはガラス直下のガーニッシュが廃止され、ナンバープレート位置が下部に移動。同時にリヤワイパー支点はリヤガラスに移動して、ワイパーアームもストレートタイプに。テールゲートスポイラーはディーラーオプションです。テールランプはガソリン仕様のクリアタイプと同じに見えます。
テールゲートハンドルはガソリン仕様の右側から中央に移動して、電動ボタンタイプになりました。
また、N-ONE e: エンブレムは、ガソリン仕様のメッキとは異なるサテン調メッキに見えました。
インストルメントパネルの構成パーツは3rd N-BOX から変更された物が取り入れられて、新規にデザインされました。
メーターは3rd N-BOX 同様7インチ液晶デジタルスピードメーターに。
ステアリングホイールは2スポークに、スイッチはジョグダイヤル併用です。
インストルメントパネルの下段に幅広いトレイが設置。スマホが置きやすくなりました。
右側ドリンクホルダー内側のスマートキー置き場は、浅過ぎて置いたスマートキーがすぐに落ちてしまうとのクレームに対応したのか、深くなっています。
何と!2023年モデルで廃止された、車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパーが復活しています。
うちは苦労してこれを後付けしたけれど、やはり廃止してクレームが殺到したからではないでしょうか。
シフトレバーは無く、ホンダ e:やステップワゴンe:HEVでおなじみのエレクトリックギアセレクターに。
また、先発のN-VAN e: には無かったシングルペダルコントロールスイッチが。回生ブレーキ作動を強めてアクセルペダルの踏み込み加減だけでスピードをコントロールする、日産でいうeペダルと同じ機能です。
Lグレードには、9インチナビが標準装備です。
オートエアコンコントロールパネルの機能は同じ。シートヒーターも装備です。
ホンダコネクトの導入が遅れていたN-ONE も、N-ONE e: から対応可能に。但し、ナビがホンダコネクト対応モデルに限ります。
フロントドアーライニングは2トーンカラーになり、質感が上がりました。
但しドリンクホルダーのみで、ドアーポケットが無くなってしまったのは何故?
リヤードアーも同様です。
細かいが、ドアーインサイドハンドルはメッキにしてほしいですね。
シート生地はグレーのみらしく、フロントはヘッドレスト一体式。高級感はありませんが、アフターマーケットのシートカバーを装着すれば何とかなります。
バッテリー搭載により、フロアパネルがかさ上げされたので、センターコンソールは形状が異なります。
シートベルトはブラウン。
これはホンダe:に倣った、ホンダBEVのアイデンティティーみたいです。
リヤーシートはガソリン仕様同様にダイブダウン/チップアップが可能。
先述したフロアのかさ上げは、リヤーシート辺りには余り影響は無く、座ると多少体育座りになるかな?と感じました。
トランクフロアーリッドを開けましたが、床下収納もガソリン仕様同様に確保されています。
積載性に関しては、EV化による弊害はほぼ有りません。
ボディカラーは、
チアフルグリーン
プラチナホワイト・パール
ルナシルバー・メタリック
フィヨルドミスト・パール
シーベッドブルー・パール
の5色。
チアフルグリーン以外は相変わらず地味な色ばかり。せっかくのBEVだから差別化のためにビビッドなカラーで訴求した方がいいのに。
ちなみに、N-ONE e:の型式は、ZAA-JG5です。
まだHPには情報がありませんが、アクセサリーカタログには、アームレストコンソール、助手席用ドリンクホルダーが設定されます。
航続距離でニッサン・サクラに勝てますか?とスタッフに尋ねたら、
サクラは約180kmと聞いていますが、N-ONE e:は約270kmの予定です。
と言われました。実走はもっと少ないでしょうから、遠出は途中充電無しでは厳しいでしょうね。
うちには200V電源は引いてあるのでEVコンセント設置はすぐに可能です。しかしEV導入となるとまだ時期尚早ではないかと思います。
ホンダも、せっかく鳴り物入りで投入したホンダe: を販売不振だからとすぐに諦めてしまったり、既存車種を中止してまでマンパワーをBEV開発に向けた結果がN-VAN e:、N-ONE e:では、外野にこんな程度?と言われても反論出来ないでしょう。ネットで情報を小出しにしている、新世代BEVを早期に市場投入して、我々をあっと驚かせてほしいですね。
N-ONE e:発売前後に、ガソリン仕様も年次変更が行われるようです。スピードメーターがN-ONE e: 同様にデジタル化されるらしいですが、インストルメントパネルも変更されるでしょうか。
発表が楽しみです