デミオのリアサイドディフューザー・整流・エア抜き・CAD・アセトンに関するカスタム事例
2025年11月13日 20時07分
車種専用ベースマウント、トレイ、バイザーなど便利なパーツをヤフオク・メルカリ等で販売しています。 CAD設計・金属加工・電装・板金塗装なども承ります。代車あり。
前回のサイドディフューザーがあまりにもやっつけ仕事感満載だったので作り直しました。
やはりエアダクトが無いと話になりませんね
今は亡きアキちんさんに教わったクリアファイル型紙戦法。
紙と違い裏返すと反対側にも何回でも使えます✌
以前のコアサポートの反省を活かし中もしっかりブラックで塗ります。
同時進行で3連メーターとピラーも補修。
下地剤が劣化して実写版の志々雄真実みたいになってるので全部剥がします。
サフを盛るペコ
スプレーガンは心で撃つのよ
とりあえず完成。
リアバンパーのお饅頭感が和らいだ気がします
予想より取り付け位置が若干後ろになったとかシルバーの下地隠蔽力が低いとか色々ありますが、もうええでしょう!
修理するタイミングで丁度すすきのに行ってしまった製作者様にも認めて貰える仕上がりに出来たと思います✨
バンパーのエア抜きだけでも良かったんですが折角なら乱気流が起こるタイヤハウスの整流もしたいと思い、
色々調べてたらGRヤリスなど最近のトヨタ車は後方上側へ整流のフィンが付いているようなので参考にして設計。
ダクトと整流も兼ねたフィン形状にしてみました。
タイヤハウスの形状に這わせやすいように、表面のバリを溶かしてABSを柔らかくするアセトン循環型社会を作りました。
どのご家庭にもあるPC用ファンと直流インバーターとポテンショメータを組み合わせると1時間くらいで作れます。
柔らかくし過ぎるとレンチンしたカントリーマアムみたいな質感になりボロボロ破れるので時間は適正に(1敗)
バンパーとインナーカバーで切断箇所がフタエノキワミになってるので切り過ぎに注意です
なんか空気流れそう感がありますが
実感はなにもありませんでした。
R魔でやってるロードスターのリアバンパーメッシュ化も100キロ超えないと効果がないと明言してるので…
フェネックやめるのだ!そこは空気を出し入れする穴なのだ!
昨今のデミオ界隈のパーツ事情ですが、どんどんショップが供給するスポ車と違い既製品が頭打ちになっておりポン付けするだけでは見向きもされないのが現状です。怖いですね。
なので今回はCADで簡単にできるパーツデータ作成を紹介します。
自分も道半ばですが一緒に自作エアロに挑戦して切磋琢磨できる方が一人でも増えてくれるなら幸いです。
まずはパーツを取り付ける箇所、今回はバンパーサイドをスキャンしてインポートします。
CADは色々なソフトがありますが基本は同じです。体積がある3次元の物体をソリッド、面積だけの2次元の面をサーフェスと呼びます。
スキャナーは3万くらい出せば充分使えるものが買えます。
説明用で作るので実用性やデザインは適当です。
最初にタイヤハウスの形状に合わせ、おでんの大根みたいなソリッドを作ります。これが位置決めやカットなど様々な役割を果たします。
バンパーのサーフェスを貫通する形で本体のベースとなる直方体を横の水平向きだけ合わせて設置します。
バンパーからはみ出過ぎないよう幅を調整した後に大根でタイヤハウス側をカットします。
両面テープは厚みが1ミリあり、0.04の膨張誤差と塗装厚もあるので1.3mmの余裕を持たせ8.7mmのオーバーとしました。
カット後に大根の径を大きくし本体を前後で2つに分割します。
前側もカットする必要があるので、バンパーに這わせる形状で本体ソリッドにスケッチでラインを書きます。
ラインを一周したらサーフェス面を貼り付け、そのサーフェス面で本体をカットします。
前側の本体をコピーし、厚みを狭めた面を活用し前側を切断して切り欠きとセンターフィンを整形します。
後側も前側に合わせ分割し押し出したり凹ませるなどし好みの形状にします。
バンパーを折り曲げ加工したような形状にし奥行きを出したいので裏側の当てプレートも配置します。
位置が決まったら大根と本体の面で切断し必要箇所だけ残します。
バンパーで本体をカットしフィット面を作成したら裏側も補修しスケッチで作成したサーフェスを貫通させダクトを開けます。
裏側の形状はこんな感じです。
カットで使用したバンパーのサーフェスが多いためかっぱ寿司の階段みたいな模様になっています。
バンパーをカットするラインは本体で隠れる中間位置にしないとカットラインが外から見えてしまうので、兼ね合いを考えて深さなども決めます。
大まかな形状が出来たら一旦コピーを作成し保存しておきます。
作業工程を保存できないダイレクトモデリングで仕上げるとプリント時など何か問題が出た際に加工できない場合があるためです。
PCスペックに余裕のある方は履歴にすぐ遡れるパラメトリックモデリングでの作成をお勧めします。
コピーをとったら各部のフィレット、勾配、面取りを行ないます。直角の谷や角があると塗装時に失敗する可能性が高くなるため細かい部分は特に注意が必要です。
バンパーのサーフェスの一部を削除して当てがうとこんな感じです。
画像30枚制限のため大まかな流れのみの紹介となりましたが非常に簡単そうでしたよね。
今回のパーツをスライサーで測定したところ材料費たったの800円。
1時間くらいで世界に一つだけの車種専用パーツが出来てしまうなんてお得でしかありません。
独学で使ってるだけなので断然効率の良いやり方や、よりレベルの高い使い方があると思いますが、そこは是非挑戦して頂いて自分に教えて貰えたら助かります👍
