1シリーズ クーペのDIY・N54・ベルト交換・テンショナープーリーに関するカスタム事例
2025年08月24日 23時50分
先日、吸気のパイプを交換している時にベルトの縁が破損している事に気付きました。
交換します。
交換しますが・・・・・よくよく観察してみると、ただの劣化には見えません。
先日、オイルクーラーへのフィードラインが破裂してオイルをぶち撒けてからベルトを交換していなかったというのもありますが、経年劣化やオイルの影響だけとは思えません。
一度、各アイドラープーリーを外して回り具合を確かめたり、オルタネーター、パワステポンプ、A/Cコンプレッサーもぐりぐり回してみましたが、ベアリングの引っ掛かりや偏心ガタ等はありませんでした。
ちなみに、プーリー単体のベアリングを変えようと、サイズを調べて手配はしてあったのですがベアリングが簡単に交換出来そうな状態にはなっていませんでした。/(^0^)\
何かに使うときまで死蔵します。(^^;
ベルトテンショナーを外すと、外したボルト付近に何かが落ちていました。
樹脂のワッシャーか何かだった物に見える半円のブツが、テンショナーの奥の空間にありました。
あ〜・・・多分、異音だったり変なベルトの破損の仕方は多分これが原因ですね。
アイドリング中にエアコンを付けていなくても唸り音がしていて、付けると音は更に大きくなっていました。
ベルトへの負荷が増えた事で、間接的にテンショナー本体のブレをより多く引き起こしていたのでしょう。
樹脂のワッシャーを使って、敢えてウィークポイントを作っているのだろうとは思いますが、こんな場所で樹脂を使うのはあまり好きではありません。
代えが無いというのもあり、一番左のM10ボルト用のばね座金を代わりに使います。
各部をなんとなく清掃し、プーリーの表面も汚れが削り取れる程度にヤスリをかけ、破損した樹脂ワッシャーの代わりにばね座金を入れて組みます。
ガタもなく正常です。
ベルトを這わせて、テンショナーにトルクスソケットを入れてテンショナーを緩めます。
サクサク終わって順調な作業でした。
で、終わるはずでした。(^^;
テンショナーを緩めるために、大型ラチェットとパイプを使って大分大きな力をかけていたら、いきなりバチーン!とテンショナーが元に戻っていました。
ラチェットの山がやられた?と思っていたら、よくよく見るとテンショナーの方のトルクスを入れている山が吹き飛んでいました。
・・・あわー(^^;;;;;;;;;
ちょっと流石にやばいかなこれは(^^;;;;;;;;;;
一旦テンショナーを取り出すと、先ほど壊れた樹脂ワッシャーが転がっていたところに、テンショナーのプルバック状態がリリースされた衝撃で破壊されたのであろうテンショナーの破片が転がっていました。
あ〜あ。
テンショナーを交換するつもりはなかったので、代えの部品が手元にないです。(^^;;;;;
樹脂部品を手に掛ける行程があれば先に準備しておく等の対策はできましたが、これがまさかこんな破損の仕方をするとは予測することが出来ませんでした。(^^;;;
というよりも、本来T60のトルクスを使うところ、T55を入れて「? なんか緩いのかな?」と疑問に思いつつも進めたのが敗因の全てです。(^^;;;
まあきっと他の事をやった後の作業だったので疲れていたのでしょう。(^^;;;;;;;
幸いにも、破損した部品にキリ穴を開け、本体側にタップを立てれば復元出来そうな壊れ方です。
しかし、まずはバネの力でプーリーが戻り過ぎている状態をどうにかしないと破損した部品を元に戻すことが出来ません。
加えて、大ラチェットにパイプを入れてテコの原理を使いつつ、私の結構なフルパワーでやっとバネの力に対抗している様な部分です。
ボルトを立てられそうな所にタップ穴を開け、ボルトを立てて水道管ペンチでバネを圧縮している状態を維持しながら破損部品を復元します。
瞬間接着剤とボルト留めで破損部品をくっつけてバネに逆らえる強度を作り出し、トルクス穴で潰した穴を修正します。
潰した穴にタップ(M10)を立て、ボルトをねじ込んでどうにかしようとしましたが、アルミに立てたねじ山が簡単に負けてしまって全く意味がありませんでした。
結局はトルクスT60を入れてしっかり力を保持出来る山を新たにリューターやヤスリで成形しました。
いや〜、す〜っごい大変でした。(^0^0^)
や〜っとベルトを張る段階に戻ってこれたという矢先、どーーーしてもベルトの長さがあと少し足りない事態に陥りました。
品番はRealOEM通りなので恐らく間違いないはずです。
もしかしてルートが違う?
そういえば、フォーラムにルートが違う場合があると言っている人が居たのを思い出しました。
結論から言うと、こちらの通りでした。
元々とルートが違いました。
こちらのルートで通して、ベルト周りのねじの状態を確認して何回かクランクを回し、ベルトを馴染ませます。
その後エンジンをかけると、うねり音は解消していました。
治っちゃいました。
やっぱりあの樹脂ワッシャーが原因だったのかもしれません。
ちなみに、やっぱり直らずお手上げ〜をした場合に備えて代わりのテンショナーは手配してありました。
どこかで気が向いたら、早めにさっと変えようとおもいます。(^^;;;