2025年07月30日
ハリアーのリコール一覧と対応方法を解説
あなたのハリアーはリコール対応済み?ハリアーのリコール一覧と対応方法を詳しく解説。ハリアーのオーナーなら一度は確認しておきましょう!
自動車のリコールについて
リコール制度
自動車のリコール制度は規定されている保安基準に適合していない事が判明した場合や適合しなくなる可能性がある場合に、保安基準に適合させるために必要な修理や部品交換を行うことをいいます。
リコールの対策は有料?無料?
自動車メーカーがリコールを実施する際、それは車両に発生した欠陥や問題の修復を目的としています。そのため、その対策は車両の安全性と機能の確保を促進するための一環として無償で提供されます。
リコールの中には重大な事項が含まれる場合もありますのでなるべく早く対策を行ってもらうのがおすすめです。
リコールの確認方法
リコールに関しては重要で早期の対策が必要な場合もあるため、基本的にはメーカーや販売店などから電話やDMが来る場合がほとんどですが、住所変更などによりユーザーに届かない場合もあるので、自動車の購入方法別に確認してみましょう!
メーカー販売店で購入した場合
新車をディーラーで購入した場合やメーカー系の中古車販売店で購入した場合は、店舗側から電話やDMが来る場合が多いようです。この場合は店舗側の指示に従って動けば対策完了までスムーズに進められます。
中古車販売店で購入した場合
一般的な中古車販売点で購入した場合は電話連絡等はなく、車検証に記載の住所へメーカーからDMが届きます。そのため引っ越しを行ったが車検証の住所変更を行っていない場合などはDMが届いていない場合などがありますので注意が必要です。
中古車を購入して間もない時などは前オーナーが対策を実施してもらったか不明なため、車台番号で検索できるメーカーのウェブサイトで確認を行いましょう!
リコール対象だった場合の対応
リコールの対象であった場合は購入方法に関わらず、ディーラーにてリコールの対策を行ってもらえます。
❶ディーラーへ連絡
まずは、DMと車検証を準備して最寄りのディーラーへ連絡を行いましょう!リコールの案内があった旨を伝えれば直ぐに対応してくれます。
❷整備工場の予約
ディーラーへの連絡の際に施行日の予約を行いますが、大型のリコール等の場合は混雑や部品調達に時間がかかるなどの理由で数ヶ月先になることもあるため時間的に余裕のある時期に予約を行いましょう。
また、リコールの内容によっては自動車が預かりとなる場合もあり代車をお願いしたい所ですが、ディーラー側で代車が出る場合はあまり多くないようですので、ディーラーへの交通手段も確認をおすすめします!
❸対策の実施
対策は数十分で終わるものから数日かかるものまで様々。予約時にしっかりスケジュールを確認して対策を行ってもらいましょう!
ここまでリコールに関して確認してきましたので実際に自分のハリアーがリコールに該当するかリコールを一覧にまとめていますので確認してください。
ハリアー80系のリコール一覧 6件
2025/7/17
メータ画面が表示されず、速度計や警告灯等が確認できないおそれ
・不具合の概要
コンビネーションメータにおいて、制御プログラムの検討が不十分なため、当該メータ稼働時間が長くなると、回路基板上の素子が早期に劣化することがあります。そのため、始動の際のメータ起動時にメータ画面が表示されず、速度計や警告灯等が確認できないおそれがあります。
・対策
全車両、コンビネーションメータのプログラムを対策仕様に修正または当該メータを対策仕様のプログラムに修正した対策品に交換。
なお、プログラム修正後にメータ画面が表示されなくなった場合は、メータを無償交換。
車台番号 |
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MXUA80-0075842~MXUA80-0126394 |
MXUA85-0012035~MXUA85-0018423 |
AXUH80-0049638~AXUH80-0106690 |
AXUH85-0021059~AXUH85-0039982 |
AXUP85-0001001~AXUP85-0006871 |
2024/12/6
前照灯の配光を制御するプログラムの検討が不足していたため走行用前照灯が点灯しなくなるおそれ
・不具合の概要
運転支援装置のAHSにおいて、前照灯の配光を制御するプログラムの検討が不足していたため、すれ違い用前照灯から走行用前照灯に切替わる際の信号を異常と誤判定することがあります。そのため、警告メッセージが表示され、走行用前照灯が点灯しなくなるおそれがあります。
・対策
全車両、左右前照灯の製造番号を点検し、該当する場合はAHS制御用コンピュータを対策品と交換。
車台番号 |
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MXUA80-0103464~MXUA80-0107702 |
MXUA85-0015206~MXUA85-0015801 |
AXUH80-0070861~AXUH80-0076706 |
AXUH85-0028802~AXUH85-0030792 |
AXUP85-0004769~AXUP85-0005519 |
2024/6/14
前面および後面ガラスにおいて接着が剥がれて車室内へ水が浸入しガラスが脱落するおそれ
・不具合の概要
前面および後面ガラスにおいて、接着工程の管理が不適切なため、接着が不十分なものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、車両振動等により接着が剥がれて車室内へ水が浸入し、最悪の場合、ガラスが脱落するおそれがあります。
・対策
全車両、当該ガラスを新品に交換。
車台番号 |
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MXUA80-0111923~MXUA80-0111962 |
MXUA85-0016357 |
AXUH80-0087547~AXUH80-0087564 |
AXUH85-0033954 |
2022/4/14
横滑り防止装置(VSC)が作動しないおそれ
・不具合の概要
横滑り防止装置(VSC)において、制御プログラムが不適切なため、VSC機能オフ状態でブレーキペダルを踏んだままシステム停止後に再始動すると、機能オン状態に復帰しません。そのため、オフ表示灯が点灯し、VSCが作動しないおそれがあります。
・対策
全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正。
車台番号 |
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AXUH80-0001001~AXUH80-0044857 |
AXUH85-0001001~AXUH85-0019932 |
2022/1/27
耐水性が不十分なため後面方向指示器が作動しなくなるおそれ
・不具合の概要
後面方向指示器において、LEDソケット内の回路基板の耐水性が不十分なため、雨水等がソケットに滴下して当該基板に結露が発生することがあります。そのため、結露した状態での通電と乾燥を繰返すと、基板上に短絡回路が形成され、最悪の場合、後面方向指示器が作動しなくなるおそれがあります。
・対策
全車両、後面方向指示器のLEDソケットを対策品に交換するとともに、一部車両に対しては、当該ソケットの組付けを可能にするハウジングに交換。
車台番号 |
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MXUA80-0015194~MXUA80-0052563 |
MXUA85-0003275~MXUA85-0008331 |
AXUH80-0009001~AXUH80-0028034 |
AXUH85-0004589~AXUH85-0013890 |
2021/9/23
緊急通報装置において緊急時に音声通話ができず保安基準適合しません
・不具合の概要
緊急通報装置において、車載通信モジュールの制御プログラムが不適切なため、音声データと通信データ間の相互変換ができない場合があります。そのため、緊急時に音声通話ができず、保安基準第43条の8(事故自動緊急通報装置の基準)に適合しません。
・対策
全車両、車載通信モジュールの制御プログラムを対策仕様に修正。
車台番号 |
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AXUH80-0025768~AXUH80-0030354 |
AXUH85-0013034~AXUH85-0014742 |
MXUA80-0050443~MXUA80-0056915 |
MXUA85-0008012~MXUA85-0008954 |
ハリアー60系のリコール一覧 2件
2023/11/2
燃料ポンプが作動不良となり、走行中エンストに至るおそれ
・不具合の概要
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがあります。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあります。
・対策
全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換。
車台番号 |
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ASU60-0007293~ASU60-0010054 |
ASU65-0003421~ASU65-0005334 |
2020/10/29
燃料ポンプが作動不良となり、走行中エンストに至るおそれ
・不具合の概要
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがあります。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあります。
・対策
全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換。
車台番号 |
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ASU60-0007642~ASU60-0009474 |
ASU65-0003741~ASU65-0004984 |
ハリアー30系のリコール一覧 5件
2022/11/11
シートベルトの引き出し量が増加して、乗員の拘束力が弱まるおそれ
・不具合の概要
交換修理用のフォースリミッタ*付き前席シートベルトにおいて、巻取機構内のシャフトの製造管理が不適切なため、形状不良のものがあります。そのため、衝突時に乗員保護のためのフォースリミッタが作動した際、ベルトの引き出し量が増加して、乗員の拘束力が弱まるおそれがあります。
・対策
全車両、対象となるシートベルトの製造番号を点検し、該当する場合は良品と交換。
車台番号 |
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ACU30-0005857 |
ACU35-0026841 |
2013/9/5
ハイブリッドシステムの電力変換器において警告表示が出ることなく走行不能となるおそれ
・不具合の概要
ハイブリッドシステムの電力変換器(DC-ACインバータ)において、モータを制御する回路上または発電機を制御する回路上の素子間にばらつきがあると、素子温度が上昇して放熱用半田の許容温度を超え、放熱用半田および素子が損傷することがあります。そのため、警告表示が出て走行不能となることがあります。最悪の場合、高電圧系統の電流が制御系回路に流れ、電源回路のヒューズが切れて警告表示が出ることなく走行不能となるおそれがあります。
・対策
全車両、当該電力変換器のモジュールを対策品と交換。
車台番号 |
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MHU38-0001120~MHU38-0049407 |
MHU38-2000112~MHU38-2076172 |
MHU38-2850000~MHU38-2867576 |
2011/11/10
パワーステアリングポンプ用ベルトが外れて、急にハンドル操作力が増大するおそれ
・不具合の概要
エンジンのクランクシャフトプーリにおいて、プーリ外輪と防振ゴム間の接着剤塗布量が不足しているものがあります。そのため、当該接着部が剥がれて、プーリ外輪が空転することで異音が発生したり、充電警告灯が点灯することがあります。また、最悪の場合、パワーステアリングポンプ用ベルトが外れて、急にハンドル操作力が増大するおそれがあります。
・対策
全車両、当該クランクシャフトプーリの製造記号を確認し、該当するものは良品に交換。
車台番号 |
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MCU30-0007141~MCU30-0010097 |
MCU31-0003277~MCU31-0003991 |
MCU35-0026491~MCU35-0034399 |
MCU35-2000000~MCU35-2006476 |
MCU36-0004510~MCU36-0005433 |
2011/6/30
走行中にハイブリッドシステムが突然停止して、走行不能となるおそれ
・不具合の概要
ハイブリッドシステムにおいて、電力変換器(DC-ACインバータ)制御基板の半田付けに不十分なものがあるため、高負荷走行時の大電流による発熱により基板上の素子が損傷することがあります。最悪の場合、高電圧系統の電流が制御系回路に流れ、電源回路のヒューズが切れることで、走行中にハイブリッドシステムが突然停止して、走行不能となるおそれがあります。
・対策
全車両、電力変換器の製造番号を確認し、該当するものは基板の良品が組み込まれたモジュールと交換。
車台番号 |
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MHU38-0001001~MHU38-0049414 |
MHU38-2000106~MHU38-2007814 |
2010/10/18
ヒータ制御回路部が溶損し、火災に至るおそれ
・不具合の概要
販売店オプションとして設定しているウォッシャ液凍結防止ヒータが装着された車両において、ヒータ制御回路部の防水用オーリングの締め代が不足しているため、ウォッシャ液が制御回路内に浸入することがあります。そのため、制御回路が溶損し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。
・対策
全車両、当該ヒータを取り外し。なお、装着時の費用は返金。
車台番号 |
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MHU38-0010691 |
リコール対応は早めがおすすめ!
リコール対象と同型のモデル
ある日突然知ることになるリコールはオーナーとしては欲しくないお知らせですが、安全に乗り続けれるためにはなるべく早く対策を行ってもらう必要があります。この記事ではリコールを知ってから実施までも含め解説してきましたので、リコールについて初めて知った方などはこれを機会に是非一度調べる事をおすすめします。
CARTUNEではリコールに関する投稿などもハリアーオーナーから寄せられていますのでオーナーの投稿も是非御覧ください。