X6 Mの車検から帰還・デフオイル交換・トランスファーオイル交換・プログラミング・BMW正規ディーラーに関するカスタム事例
2026年06月21日 09時05分
ディーラーに預けていたF86の継続検査と諸々のリペアが完了したとのことで連絡が入り、引き上げに行ってきました。
1週間の入庫でキッチリと仕上がってきました。
今回は様々なリペアオーダーをリクエストしたため、それなりの金額になりました。
ただ通常の車検整備の金額は法定諸費用も入れておよそ220,000円ですので、デフォルトはそこまで高くはないです。
Mハイパフォーマンスモデルで車格が大きい分は通常モデルよりも基本料金が数万円異なる程度です。
今回納車時の請求書。
何故か値引をしてくれて、この値段で決済になりました。※当然ですが整備の省略や値切り交渉等のみっともないことはしてません。
このインフレの時代に値引きなんて珍しいです。
正規ディーラーは検査ラインを備える指定工場(民間車検場)なので、継続検査済のステッカーは後日郵送されます。
フロントガラスのゴーストフィルムは、保安基準では結構ギリギリだったとのことです。
もちろん車検対応品で太陽光に当たるとうっすら青みがかる程度なので問題ないとは思っていました。
検査は認証工場で陸事に持ち込む場合は、運輸局の検査員のチェックをしますが、指定工場の場合はディーラーの検査員が行います。
民間では基準が緩いなんてことはありません。フィルム施工は注意が必要です。
帰還してのガレージでクールダウンのオープンホタテ。
点検整備の仕上がりは良好です。
雑整備あるあるのオイル溢しや傷付け等は一切ありません。
このF86を購入した店は個人的に技術力が不満だったため、もともとF10でお世話になっていたBMWディーラーに変更しました。結果的に良かったです。
購入店では以前に「運転支援システム」のエラーが出たため相談をしたところ、電子制御系の専門的な修理はうちではできないから正規ディーラーに行くように促された経緯があります。ディーラーでは最初のトラブルシューティングにてヒューズ切れであったことがわかりました。
今回も追加で相談しても同じことになるのが関の山。
確かに出来ないことを無理に受けないのは正しいことでもあります。
しかし安心して頼めなければ、金を払う価値はどこにもありません。
S63エンジンのエンジンオイルの粘度指定は5W-40となっておりますが、LL-01FEの0W-30に置き換わっています。
ハイカロリーなV8エンジンで問題ないのかということになりますが、以前のカストロール時代のオイルから添加剤も進歩しているので、これで適合なのだそうです。
BMWはオイル交換後、CBSの警告がなければ、1年もしくは15,000㌔のインターバルとなります。
S63エンジンはおよそ2,000㌔〜3,000㌔で1㍑は燃焼して、警告が出ますので今後は年1でいくか、これまでと同様に半年に1回で交換するか要検討です。
昨今の酷暑の気候での走りでは早め交換が理想ですが、1回のオイル交換が4万円超えです。
なにしろ9.5㍑充填の巨大エンジンなので仕方ないところではあります。
車内は窓開けっぱなし系の砂埃はなし。
フロアカーペットはクリーナーで綺麗に清掃されています。
このディーラーの建物は他のディーラーと若干が仕様が異なります。
通常は平屋建のショールームとサービスピットに敷地内もしくは併設の駐車スペースです。
しかしここは階層に分かれたビル型の建物で1Fはショールーム、2Fより上層はサービスピットになっていて、顧客の預かりのクルマは屋内で保管/整備がされるようです。
ダッシュボードをはじめとしたフルレザーの内装は屋外での長時間の直射日光による縮みや色褪せのダメージを受けます。
そうしたことでも屋内型のピットは貴重です。
今回、ルネキャット(除菌/消臭)を施工してもらい、車内の匂いが変わりました。
レザーの独時のかおりが和らぎ、若干のアルコール臭がする感じです。
トランスファーの不具合はオイル交換とプログラミングリセットでバッチリと完治しました。
ディーラーでは故障診断のプログラムネットワークでトラブルシューティングを実施し、テスト走行を行い万全に対応してくれました。入庫時からそれなりの距離を走っていました。
リセットから200㌔達成まではECUがオーナーの走り方を学習するプログラムモードになっているので、鬼加速等の激しい運転はせずに「普通」の運転でお願いしますとのことです。
とりあえず「普通」で200㌔まで走ります。
今回、叩くようなジャダーが発生した理由はタイヤ交換による外径の変化を車両側が走行中にスリップしていると誤認してしまい、トランスファー内部で半クラにしたり繋いだりの繰り返しによるものでした。
特に上り坂では前後のトラクションの掛かり方が異なりますので、症状が醜かったです。
ATF以外の駆動系オイルは全交換を実施しました。
タイヤもBMW認証の新品、ホイールバランスも調整済み。
この状態でディーラーからの帰り道を流したところ、劇的に走りが変化しました。正直なところ結構驚きを隠せません。
タイヤはザラつきやゴツゴツ感じはない静寂性の高さ。Mモデルだから足回りは硬いですが、そうとも言い切れない新品のタイヤの柔軟性。
加減速のシフトワークも前よりもスムーズ。アクセルペダルのツキも前よりも軽やかな感じでコントーラブル。
今回ディーラーからは駆動系オイルの交換サイクルの目安を教えて頂きました。
BMW公式ではこれらの油脂は「ライフタイムフルード」と呼ばれ交換不要のものです。ただし油脂である以上、酸化や鉄粉の蓄積は避けられないとは思います。
実際に交換前後で変化が感じられため、この整備は無駄にはならなかったとは思います。
ATFの交換インターバルもBMW公式では同じくライフタイムフルードです。こちらはオイルの経年劣化があるものの、オイルパンにスラッジや鉄粉除去のためのストレーナーを備えています。
乗り心地が悪化した際にATFの劣化を検討するのも正解ですが、すぐさま全交換とせずに、プログラミングリセットで改善する場合もあるかと思います。
これも十分に見極めていく必要があります。
サービスアドバイザーの方からは、ディーラーでも普段なかなか触る機会のない「珍車」が入庫したとのことでメカニック界隈でポピュラーだったとのことです。しかも整備の内容もまたマニアック。
既に「高旧車」の域に入ったF86 X6Mも中古車市場でも低走行のコンディションの車両はわずか。純エンジンの大排気量は絶滅する運命にありますので、引き続き愉しみたいと思います。

